理事長所信

2025年度理事長 金城 学人

はじめに

1959年、社団法人茂原青年会議所(以下茂原JC)は全国で159番目、そして千葉県初の青年会議所として創立されました。66年という長い歳月の間、茂原JCの歴史を脈々と紡いで来られた諸先輩方に改めて敬意を表するとともに感謝を申し上げます。

諸先輩方がつくり上げてこられた茂原JCは「修練」「奉仕」「友情」の3信条のもと、様々な社会的課題に取り組み、時代の変化に対応しながら活動を展開し続け地域の発展に寄与してきました。私たちはこの活動をこの先の未来へ繋がるように継承していかなければなりません。

私は、皆様が繋ぎ続けた茂原JCの第67代理事長として全身全霊をかけてJC運動に取り組み、次世代へバトンを繋ぐ事を誓います。

スローガンについて

本年度、茂原JCは一意専心~目標に向かってやり遂げる~のスローガンのもと活動してまいります。

「一意」は一途に一つのことに心を注ぐこと。「専心」はその心を一つのことに集中することを意味します。
このスローガンを選定した理由として、JC運動を続けていると仕事や家庭の事情を顧みて個人の活動が縮小してしまう場合があります。私自身2人の子のシングルファザーとして家庭を第一に考えています。全員がどんな状況であっても協力し合い、家庭や仕事を軽視せず大切にした上で心を一つに揃えて欲しい。そして事業を進めて行く中で発生するであろう様々な困難を乗り越え、目標を達成することで成長して欲しいという思いをこのスローガンに込めております。

人は困難に直面した時、できない理由を考えてしまいがちです。以前の私は困難から逃げ、できない理由を考えてしまう傾向にありました。しかし茂原JCに入会し、仲間たちの考え方や知識を共有することで困難への向き合いかたを知り、また全力を出して乗り越えた時には自分の成長や大きな達成感を知ることが出来ました。

私たちは青年会議所に所属している以上、次世代のリーダーとなる為に成長していかねばなりません。茂原JCを通して、メンバー各々が全力で取り組み成長できるような青年会議所を目指します。どんなときも一途に目標に向かって専心し、地域のため、そして自身の成長のために活動してまいります。

地域の活性化のために

私は千葉県茂原市に生まれましたが、大学卒業後は仕事のため地元を離れました。12年間サラリーマンとして企業に勤め、2022年に家業を継ぐため再び茂原に戻りました。

家業を継いでからの1年間は、新しい環境で自分の会社や家族関係を構築することに手一杯でJCの事やまちづくりの事など無関心でありました。自分のまちを何となく「相変わらず寂しいまちだな」「学校の子どもの数が減っているな」その程度の認識で、どこか他人事に見ている自分が居ました。

しかし、2023年に茂原JCに入会し事業に参加していく内にそれらについて考える機会を与えられ、他人事から自分事へと考えが変化していきました。「まちが良くなればいいな」ではなく自分たちで良くすることが出来るという事を知りました。また、そのために多くの人々が地域の為に本気で活動をしていると知り、自分も一緒に考え活動する事で知見が広がり、様々な事業を経験することで地域への愛が深くなりました。無関心であった私でも変わることが出来たこの長生郡市の人々や町の魅力、素晴らしさを地域に住む人々に伝え、残していかなければならないという考えに至ることができました。

しかしながら近年、地域活動への参加意欲が低下しているという現状にあります。地域への愛着が薄れていることは長生郡市の活性化にとって大きな課題です。このような状況を改善するためには、市民が地域に誇りを持ち積極的に参加したくなるような魅力づくりが必要です。地域の歴史や文化を再評価し、地域活動の魅力を高める取り組みが求められると考えています。

このような状況を改善するため、今年度は茂原商工会議所青年部、6町村の商工会青年部、茂原青年会議所の3団体で構成される『長生アクション』の活動を推進します。この活動は、長生郡市の青年経済団体が一丸となって地域をより良くすることを目的としています。具体的な活動として、過去には茂原七夕祭りで地元の食文化を紹介することで地域の魅力を発信し、観光客の誘致にも寄与していました。地域の特性を活かしたイベントの開催や、地域住民との交流を深めるための事業展開を検討しています。

持続可能な発展を図る為には茂原JCだけでなく他団体との連携も必要と考えています。地域社会の活性化は短期的な成果を求めるのではなく、中長期的な視点での取り組みが必要です。地域の人々が協力し合い、共に成長することでより良い未来を築くことができると思います。「地元に生まれて良かった」「もっとより良くしたい」その気持ちをひとりでも多くの人たちに持っていただけるような活動ができるよう、精一杯取り組んでいきます。

青少年育成事業

茂原市では高齢化が進行しており、65歳以上の高齢者が人口の34.3%を占めています。この高齢者の割合は、地域の社会構造に大きな影響を与えています。特に、若年層の減少により労働力の確保が難しくなり、地域経済持続の可能性が脅かされています。

出生数の推移を見てみると、2000年から2023年にかけて茂原市の出生数は継続的に減少しており、2000年の801人から2023年は381人にまで落ち込んでいます。出生率低下の一因は社会的孤立が寄与していると思われます。特に若い親は周囲のサポートが不足していると感じることが多く、子育てに対する不安が増しています。

また結婚率の低下も、茂原市における出生率の低下に直接的な影響を与えています。若者の間で結婚に対する価値観が変化し、結婚を選択しない未婚者が増加しています。この傾向は経済的な不安や社会的なプレッシャーが影響しており、結婚を通じて家庭を持つことが難しくなっています。

そこで、茂原JCとして今年度はベビーファースト運動の促進を図ります。当運動は2023年に『長生郡市一斉ベビーファースト宣言』が行われており、長生郡市7市町村が安心して子供を産み育てたくなる社会の実現を目指す活動が始動しております。

茂原JCとしても、妊産婦や子育て世代が直面する様々な課題に対処するため結婚支援・子育て支援・セミナー開催などの支援事業を検討し、また団体から個人へとこの運動を広げ、子育て支援の輪を広げることを目指します。

LOMの活性化・会員拡大

現在、茂原青年会議所メンバーの例会出席率が低いことが課題として挙げられています。37名居るメンバーの中、ほとんどの例会の出席者が総員の50%を下回っている現状です。私達茂原JCには魅力あるメンバーが多く在籍していますが、その魅力を十分に伝えられていないことが出席率の低下に繋がっていると考えられます。

本年度は、まずメンバー間の交流を深める事業を開催し自身が所属している茂原JCの魅力を知ってもらうことを第一に考えて活動します。同じ時代にJCという学びの場に集うこととなったこの機会を知ってもらい、好きになって楽しんでもらうことでメンバー間の相互理解、友情という絆が茂原JCをより魅力的なものにし、その魅力が新たな会員拡大へとつながるような事業を展開します。

私を含め、3年以内に10人の卒業が確定している現状を考えると今後のJC活動のために緊急かつ必要不可欠な取り組みです。このため本年度はLOMの活性化及び10名以上の会員拡大に最大限の努力で取り組みます。

おわりに

私は、茂原JCが好きです。他県から戻ってきた私は何も知らずにJCに入会しました。初めは深く考えずとりあえず例会に顔を出していました。しかし、その中で多くの人との出会いやそれぞれの地域に対する思いを聞き、ここまで真剣に理想を突き詰めるLOMメンバーに尊敬の念を抱きました。同時に自分もこうなりたい、一緒に切磋琢磨して地域を良くしたいと思わせる魅力を感じました。こんなにも魅力があり、志が高く楽しい人たちと地域の為に活動が出来ることを大変嬉しく思っています。

私は地元に戻って来て日が浅く、地元の事もJCの事も知見は多くありません。そんな私でも好きだからこそ徹底的にやってみたいと心から思い第67代理事長に立候補しました。

JCは沢山の機会を与えてくれます。優秀な多くのメンバーと沢山の時間を共有して何かひとつのことをつくり上げ、多くの学びや経験を得られます。その中で苦しみ、失敗することもあると思います。しかし、その分仲間と協力し合い得た達成感は他に代えられない、40歳以下という若い世代の今でしか出来ない経験だと思います。

中途半端にやっても面白くありません。成長もしません。限られた時間の中で、精一杯JC活動に取り組みましょう。
一年間、どうぞよろしくお願い致します。

基本理念

地域の為に、自分の為に

基本方針

  1. 青少年育成・地域活性化事業の実施
  2. 会員拡大の強化・推進
  3. 合理的・円滑な組織運営
  4. JAYCEEとしての責任ある行動実践

基本計画

  1. LOM内部の親睦を深める例会の実施
  2. 会員拡大の強化・推進
  3. ベビーファースト運動の推進
  4. 長生アクション活動との連携
  5. 行政、各種他団体との連携、協力
  6. 市町村長選公開討論会の実施
  7. 千葉ブロック大会への協力
  • 日本青年会議所
  • 日本青年会議所 千葉ブロック協議会
  • e-みらせん
  • 茂原商工会議所
  • 小児救急
  • 茂原青年会議所 事務局
  • 〒297-0026 茂原市茂原443
    (茂原商工会議所内)
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    平日9:00~17:00 担当 / 道脇
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